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働きやすい職場を目指して~ハラスメントが起こる職場の特徴とは~

    
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働きやすい職場を目指して~ハラスメントが起こる職場の特徴とは~

人事管理上の大きなリスク要因の一つの「ハラスメント問題」。当事者間の個人的なトラブルとして捉えるのではなく、会社・職場の問題として捉え、その原因を究明し、会社の体質や職場の雰囲気に問題があれば改善していく必要があります。 

では、どのような職場でハラスメントは起こるのでしょうか。 

ハラスメント行為を許容する場の体質改善を

ハラスメントの原因を単なる個人の性格等の問題にしてしまうのではなく、職場の構造的な問題であると捉える必要があります。会社・職場のハラスメントは以前からあった問題だといえますが、従業員も含めたハラスメントについての意識は、時代や社会情勢などの影響を受けて変化していくため、ハラスメントの原因・要因は現代の問題といえます。

厚労省の「職場のハラスメントに関する実態調査」(令和2年度)では、ハラスメント経験の有無別に職場の特徴を調査しています。 ハラスメントには、セクハラ、パワハラ、マタハラなどさまざまな種類があり、それぞれに要因の違いを考えていく必要もあります。

【現在の職場でパワハラを受けた】※回答割合が高いもの

  • 上司と部下のコミュニケーションが少ない、またはない
  • ハラスメント防止規定が制定されていない
  • 失敗が許されない/失敗への許容度が低い
  • 従業員の年代に偏りがある

【現在の職場でセクハラを受けた】※回答割合が高いもの

  • ハラスメント防止規程が制定されていない
  • 従業員間の競争が激しい。また個人業績との評価の連動が徹底している
  • 従業員間に冗談、おどかし、からかいが日常的に見られる

上記のことから、コミュニケーションが不足した希薄な人間関係の職場で、個々人が自分の仕事に追われるなか、抱えたストレスがハラスメント被害者に向けられていることが想定されます。

会社・職場の環境改善は重要

会社・職場でおこったハラスメント行為は、その行為を許容する職場の雰囲気や会社の体質といった環境要因が大きいといえます。

成果・業績主義が強いほど、仕事の量が増え、スピードアップが求められ、失敗への許容度が低ければ、ギスギスした職場になることは明確です。上司・部下間で、部下に過度な目標の達成を迫り、達成できなければ過度に叱責したり、また、立場の弱い非正規労働者への差別的な言動としてあらわれることもあるでしょう。

また、世代による価値観の違いや性別役割分業意識などを背景に、一方的で無自覚な他者への配慮を欠いたセクハラなどの行為を誘発しやすくなることも考えられます。

モラルダウンしたハラスメントが起こりやすい職場では、ハラスメントだけでなく、他のコンプライアンスに関する問題も発生しやすくなると言われており、職場環境の改善に取り組むことが重要になっているといえるでしょう。 

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